シマノの贅沢な技術がいくつも搭載されたリール、ストラディックCI4+。異次元の巻き出しの軽さを実現した技術で軽量化にも成功。そのような素晴らしい「ストラディックCI4+」に搭載されている技術とはどのような物なのでしょうか?
これは愛用品になる!?ストラディックCI4+の凄さ
シマノは「人と自然をつなぎ、こころ踊る瞬間を演出すること」が、もの作りの原点と位置付けています。ストラディックCI4+の巻き心地は、あなたの心を躍らせる逸品になるでしょう。
①左右非対称のローター
ストラディックCI4+はNEWマグナムライトローターというローターを搭載しています。これは軽さと感度を追求して作られた技術で、レスポンスの良さが今までよりアップしています。ローター部分の形状を1から見直し、今まで当たり前とされてきた「左右対称」ローターを、あえて「非対称」にしています。これによりラインローラー側の下部を肉抜きすることができ、ローターが軽量化しました。さらにベールをチタン化し、ローターの肉厚を再検討。回転が軽くなるように設計調整されています。ここで、ローターの肉抜きなどで軽量化すると強度が落ちるのでは?と疑問になりますが、さすがはシマノ。従来のものに比べてローター剛性が最大30%アップするように設計されています。
②金属加工のテクノロジー
巻き心地がずっと変わらないと聞くと何で?と思いますが、ストラディックCI4+は「HAGANE」の技術が使われています。HAGANEは「永遠に変わらない巻きごこち」をコンセプトに設計され、主に4つの金属加工技術を合わせた総称です。まずは「精密冷間鍛造」を使用した、切削しないギア。これはシマノ独自の技術で、硬く粘りのあるギアを作り出しています。滑らかな巻き心地を実現するために、金属の塊を200トン程の圧力でプレスして、ミクロン単位の精度でギアを仕上げています。これにより強度と精度を上げることを可能にしました。次に「マイクロモジュールギア」です。歯を限界まで精緻化し、シルキーな噛み合わせと動力伝達を実現。つまり、極めて綿密な歯を作ることで絹のように滑らかな噛み合わせを実現しています。3つ目に「エックスシップ」です。これはドライブギアと呼ばれるメインのギアを大型化し、他のギアと組み合わせることで負荷に強くなっています。最後に「HAGANEボディ」です。アルミニウムやマグネシウム等、軽量で剛性の高い金属を使用することでギアの噛み合わせを守っています。この技術によりストラディックCI4+は使い込むほどに違いがわかるリールになっています。
③防水対策
コアプロテクトと呼ばれる撥水効果を利用した防水対策技術があります。これはストラディックCI4+の本体等に撥水処理を行うことで、そこに水が付いても撥水することができます。付いた水はベチャッと流れずに玉のようにコロコロとなり、そうすることで隙間への水の侵入を抑制することができます。ストラディックCI4+にはこの技術が搭載されており、パッキンでの防水方法と違い、非接触で防水できるため回転部分には接触抵抗がありません。また、パッキンのように劣化もないため、ストラディックCI4+の防水効果は長続きします。
④CI4+素材
ストラディックCI4+は名前の通り、CI4+という素材を使用しています。これは軽量カーボン素材CI4を進化させた物で、新カーボン素材CI4+と言われています。特徴として軽さはCI4と同等で、剛性と耐久性が大幅にアップされています。このCI4+を使用することで、リールの小型化、軽量化を可能にしています。つまり、ストラディックCI4+は小型で軽く剛性と耐久性が大幅にアップしたリールということです。新カーボン素材CI4+は、ストラディックCI4+のボディとローター部に使用されています。
⑤重心の変更
重心を手元へ近づけ、体感的な重さを軽減させるGフリーボディシステム。スプールを前後運動させるための内部部品をリールの本体上部に配置して、リール全体の重心を手元に近づけました。ロッドの操作性向上やキャスト時の疲労の低減につながります。さらにストラディックCI4+は3000番台の品番でも、自重が190gと驚異的な軽さを誇ります。
⑥さらに搭載された技術
5種類の技術を紹介しましたが、ストラディックCI4+には他にもシマノの技術が詰まっています。ライントラブル低減に「AR-Cスプール」や「ワンピースベール」、ボールベアリング錆対策に「S AR-B」等、使いやすさを追求しています。
⑦ストラディックの改造
シマノはリールのカスタム用に部品を販売していますが、ストラディックCI4+にも、スプール、リールスタンド、ハンドル、ハンドルノブ等カスタム用品が設定されています。自分のオリジナルのストラディックCI4+に仕上げたい人は是非購入してみてはいかがでしょう。
いかがだったでしょうか?
名前の通り素材にCI4+が使用されていて、シマノのストラディックCI4+に対するこだわりが伝わってきますね。この性能の割に価格も手の届く範囲に設定されており、長く愛用するリールになるのではないでしょうか。