最高級魚と呼ばれるシマアジ。刺身や鮨種になることが多いのですが、シンプルなレシピから頭まで使うレシピまで揃っていて、残さず食べ尽くしたいお魚です。アジの中でも一番おいしい、と言われるシマアジを引き立たせるのは、どんなレシピでしょうか?
簡単6つのレシピで、シマアジを食べ尽くそう
シマアジには特有の旨み成分であるグルタミン酸がたっぷり含まれています。火を通すレシピは、焼きすぎると、せっかくの身がパサツキやすいので注意が必要です。シマアジの素材の味を引き立てる、基本のレシピを中心にご紹介します。
①シマアジの漬け丼のレシピ
お刺身用のシマアジをわさびしょう油に漬けた、丼のレシピです。お刺身やお鮨では物足りないとき、ぜひ試していただきたいレシピです。
【材料】シマアジのお刺身用切り身適量、大葉1人1~2枚を目安に、長ネギ少々、ごま少々、A(わさび、しょう油、みりん)です。
【作り方】長ネギはみじん切りに、大葉は細切りにします。Aのしょう油とみりんを混ぜたら、わさびを加えてよく溶いて長ネギを加えます。お刺身用のシマアジの切り身を入れ、冷蔵庫で20分ほど漬けます。丼にご飯を用意し、大葉を散らします。漬けておいた切り身をのせごまを散らします。オマケのレシピですが、ここに熱いお茶をかけると、シマアジのお茶漬けへと変身します。
②シマアジの天ぷらのレシピ
お刺身用のシマアジの切り身を使った、天ぷらのレシピです。
【材料】お刺身用のシマアジの切り身適量、大葉シマアジと同じ枚数、天ぷら粉、ポン酢です。お刺身用のシマアジの切り身が、たくさんあるときにおすすめのレシピです。シマアジに大葉を1枚ずつ巻き、天ぷらの衣を付けて揚げます。このレシピでは、お刺身にする切り身を使っていますので、180℃の油でさっと軽く揚げます。ポン酢に付けて食べるとさわやかでおいしいです。
③シマアジの塩焼きのレシピ
シンプルですが、シマアジのおいしさが際立つレシピです。
材料は、三枚おろしまたは切り身のシマアジ、塩適量(レシピがシンプルなので、塩の味も出来を左右します)です。シマアジの両面に、しっかり塩をふります。尾がある場合は、切れてしまうのを防ぐため尾の部分を水で濡らし塩をたっぷり付けます。魚焼き用グリルで10分ほど、焦がさないように焼きます。火が近い場合は、途中でアルミホイルをかけるとふっくら仕上がります。レシピでは身の部分を使用しましたが、カマの部分があれば同じように焼くと、とてもおいしいです。
④シマアジの照り焼きのレシピ
こちらもシンプルで定番の、照り焼きのレシピです。
【材料】三枚に下ろしたシマアジ適量、小麦粉適量、ショウガ少々、A(酒大さじ2、砂糖大さじ1、しょう油大さじ2、みりん大さじ1)です。
【作り方】Aの分量はシマアジの量に合わせて加減してください。シマアジに小麦粉をまぶし、油少々を熱したフライパンに皮面を下にして焼きます。両面をパリッと焼き、合わせておいたAを加えます。焦がさないように気をつけつつ焼いていき、煮詰まってとろみが出たら完成です。
⑤シマアジの潮汁のレシピ
シマアジのあらの部分を使った、汁物のレシピです。
【材料】シマアジのアラ適量、たっぷりと被るくらいの水、しょう油小さじ1、塩少々、長ネギ少々です。
【作り方】霜降りに使うお湯を沸かしておきます。その間に長ネギを小口切りにし、キッチンばさみでアラを食べやすい大きさにカットします。沸騰したお湯をザルに並べたアラに20秒程掛け、冷水できれいに洗います。この作業をキチンとすると、生臭味が無くなります。鍋にアラと水を入れ、昆布か出汁の素も加えます。沸騰したら、後は静かにコトコトと煮込みアクも取ります。煮汁が透き通って、アクも浮かなくなったら塩を入れ、最後にしょう油と長ネギを加えて出来上がりです。
⑥シマアジの兜焼きのレシピ
大きいお魚の頭はレシピに使うこともよくありますが、シマアジの頭は立派なごちそうになります。塩で焼くだけの簡単レシピですが、シマアジの頭があるときは、ぜひ試して欲しいレシピです。材料は、シマアジの頭、塩適量のみです。全体に丁寧に塩をすり込み、胸ビレにアルミホイルを被せて、焦げて無くなってしまうのを防ぎます。厚みがあるので火加減に注意して、魚焼きグリルで焼きます。焦げやすいので目を離さないように注意して、中までじっくりと焼きます。
いかがだったでしょうか?
秋になると脂がのり、一層おいしくなるシマアジ。最高級魚らしく姿造りや鮨など豪華なレシピももちろんですが、一手間加えたレシピもおすすめです。シマアジの素材を生かすため、レシピもシンプルで基本的です。「幻の魚」と言われる程手に入り難いシマアジですので、レシピをフル活用し、丸ごと全部楽しみたいですね。