キハダマグロのキャスティングブームが到来してから日はまだ浅いですが、ファンは爆発的に増加しました。しかし短期間で築かれたブームゆえ経験不足・情報不足で挑んでしまい失敗する人も大勢います。ではキャスティングでキハダマグロに挑むためのポイントとは何でしょうか?
キャスティングで挑むキハダマグロ7つの実践
実際にキャスティングで狙う時に心がけておくことが必ずあります。見事キャスティングで釣り上げている方々はどのようなことに気をつけているのでしょうか。それではキハダマグロをキャスティングで挑むときのポイントを説明していきます。
①心構えと気遣い
キャスティングで狙う相手はルアーゲーム最難易度のキハダマグロです。釣れることは奇跡で釣れないことがごく普通くらいの心構えで挑んだほうが良いでしょう。そしてキハダマグロがヒットしたときは周りの人々の協力も必要となってきますので、出船前にコミュニケーションをきちんととっておきましょう。
②ベイトの種類に合わせる
イワシやトビウオなどその日のベイトの種類に合わせて近いサイズのルアーをセレクトしましょう。キャスティングで反応するルアーは日々変わりますが、海が静かなときやナブラが多いときはフローティング、海が荒れているときやキハダマグロのボイルが無いときはシンキングが有効です。またどちらのルアーアクションもスローが基本です。
③周りを見て素早く投げ込む
キハダマグロのキャスティングは飛距離の出るオーバーキャストでの遠投が基本ですが、必ず後ろを見て事故に注意してください。そしてキハダマグロのナブラはたいへん早く移動しますので、モタついているとチャンスを逃してしまいます。キハダマグロが跳ねたら即座に投げ込みましょう。
④ラインクロスに注意
他の人が掛けたのなら自分も同じナブラに投げ込みたくなりますが、キハダマグロの巨体が弾丸のごとく疾走しますのでPEラインが交差すれば両方とも簡単に切れてしまいます。ですから他の人がキハダマグロを掛けた場合はすぐ回収してください。
⑤座席のローテーション
乗合船では均等にチャンスを与えられるよう船長の指示に従って座席をローテーションしながらキャスティングします。キハダマグロのナブラや海の状態で座席を前後左右に移動することもありますが、キハダマグロのキャスティングは大抵ミヨシが有利です。ミヨシに乗った人は船が完全に止まりきってない状態で最初に投げますので、出来るだけ前方に投げて後ろの人とラインクロスしないよう注意してください。
⑥大合わせでがっちりと!
キャスティングの初心者でたいへん多いのが合わせをしない人です。キハダマグロが食うと一気にラインを持っていかれますが、このとき忘れずにベイルを返して合わせ(フッキング)してください。キハダマグロの顎は硬く、力も相当のもので強い引きを見せていても咥えているだけでフックが掛かっていないことがよくあります。そのままではいつ外れてもおかしくないので、食わせたらダンボールをぶち抜くつもりで大合わせをくらわせてください。
⑦焦らず、素早く取り込む!
念願のキハダマグロがキャスティングでヒットすれば興奮も一気に高まりますが、焦りは緊張を生み、その緊張は疲れを増幅させてしまいます。筋力だけでなく体重やロッドのしなりを利用して必要最小限の力でキハダマグロとやり取りしましょう。しかし遊ばせすぎてもいけません。あまりに長時間のファイトでキハダマグロが死んでしまうこともあり、そうなるともう浮力が無くなってキハダマグロが上がらなくなってしまいます。また取り込みに遅れるとサメの餌食になることもしばしばあります。キハダマグロが疾走から旋回になれば弱ってきた証拠ですので、巻けるときにはテンションを一定に保って隙を与えず巻き上げてなるべく素早く取り込みましょう。
タックルなどの情報
いかがだったでしょうか?
キャスティングでキハダマグロに挑むには周りの人々への気遣いと協力が大切です。少ないチャンスを奪い合うのではなくチャンスを増やせるよう協力しあい、キャスティングでキハダマグロがヒットした後はしっかり合わせて焦らず素早く取り込むことが出来るよう冷静にファイトしましょう。