エビングとは沖縄の漁師のマグロ漁をルーツにして近年登場した新しい釣法です。コマセにしか反応しなくなったキハダマグロにもすばらしい威力を発揮するでしょう。では、エビングでキハダマグロに挑むときのポイントとはどのようなものがあるのでしょうか?
エビングで挑むキハダマグロ5つの実践
エビングで挑む時に心がけておくことが必ずあります。エビングでキハダマグロを見事に釣り上げている方々はどのようなことに気をつけているのでしょうか。それではキハダマグロをエビングで挑む時のポイントを説明していきます。
①ワーム付け方とジグの重さ
コマセに集まったキハダマグロを狙いますので、ふわふわと水中で揺れるオキアミのようなワームが良く、具体的にはダイワのDRスティックやマルキューの特船オキアミ55がお勧めです。付け方は仕掛けにからまないようにネムリバリにチョン掛けします。
ジグは200gほどが一般的ですが、キハダマグロはコマセに夢中なので、エビングの場合はただのオモリと考えて構いません。当然、前アタリを感知するためには軽いジグのほうが有効ですので、その日の潮の流れに合わせて仕掛けが流されない程度の重さのジグを選びましょう。
②仕掛けの軽さをいかす
エビングの利点は針までの負荷が餌釣りに比べて圧倒的に軽いことです。タックルも手持ちのため前アタリに対応ができますので、キハダマグロのアタリがあった時に少しでも仕掛けを送り込むことができればヒットの確率は上がります。その利点をいかすためサルカン類は一切使用しません。天秤上側にはショックリーダーを天秤下側にはハリスリーダーを漁師結びで直接結びます。どちらのリーダーもナイロンでは仕掛けがからむのでフロロカーボンを使用しましょう。
③誘い出しの方法
船長の指示棚より10~20m深く仕掛けを沈め、そこからシャクり上げます。シャクりの速さは遅くても速くても構いませんが、時々、間を作りながらキハダマグロを誘い出しましょう。また棚まで仕掛けを巻き上げた後は一切動かさず、ただ神経を集中させてキハダマグロの前アタリを待つという方法もあります。
④カンヌキにフックを掛ける
キハダマグロの口元の鋭い歯にハリスリーダーが触れるとすぐ切れてしまいます。ゴツゴツとキハダマグロのアタリがあったら思い切りロッドをあおって合わせます。そうすることで一度キハダマグロに飲まれたフックを喉の奥でなく口元まで引き出して、口元のカンヌキにしっかりハリ掛りさせることが出来ます。キハダマグロを無事取り込めるかどうかの分かれ目はフックがカンヌキ掛かっているかどうかでもあります。
⑤最後までラインに注意
掛かったキハダマグロが疾走したら止まるまでひたすら耐えます。止まったらロッドを引き起こしてリールを巻き、強引すぎるくらいのファイトで主導権を握り続けることがポイントです。
弱って浮上してきたキハダマグロを船に寄せてきてリーダーが見えてきたら最後の仕上げとなる取り込みです。そのときキハダマグロは最後の抵抗をしてきますので出来る限り船底からラインを離して、船底ズレによるラインブレイクを防ぎましょう。
タックルなどの情報
いかがだったでしょうか?
仕掛けのからみやラインブレイクに対しての対処方法も多かったですね。エビングでは前アタリに神経を集中させて掛かった後は冷静にフックを掛け、ファイト中はいかにして主導権を握れるかがキハダマグロを釣り上げるコツです。冷静さと強引さを合わせ持ってキハダマグロに挑みましょう。