2004年に産声を上げたダイワのスピニングリール「セルテート」は、モデルチェンジを繰り返すたびに常にニュー・スタンダードとして釣り人達に驚きを与え、そして歴史を塗り替えてきました。さて、今回のモデルチェンジでもダイワのテクノノロジーを惜しみなく注ぎ込んだセルテートは、どのような進化を遂げたのでしょう?
進化を遂げたダイワ・16セルテートを使う理由
今回のモデルチェンジで歴代最軽量化を遂げたダイワ・セルテート。そして3500番、4000番のHD(ヘビーデューティー)モデルが登場しました。宇宙工学を応用しテクノロジーの集合体となったダイワのスピニングリール・セルテートの魅力を紹介していきましょう。
①歴代最高の耐久性能
今回のダイワ・セルテートのモデルチェンジでは、リール内部への海水や埃の浸入を阻止するダイワが誇るオンリーワンテクノロジー「マグシールド」をメインシャフト、ラインローラーだけでなくマグシールドボールべアリングをドライブギアの両軸に搭載したフル装備のスピニングリールとなりました。その結果ハンドル回転時のわずかな抵抗さえも消し去り、歴代最高の防水・防塵・耐久性能をセルテートにもたらしました。フル装備のスピニングリールと化したダイワのセルテートは過酷なフィールド、極限の状況下でもベストコンディションを高次元で維持出来るためアングラーはただひたすら、フィールドと向き合えるのです。
②歴代最軽量のローター搭載
ダイワが誇る防水・防塵テクノロジー”マグシールド”の登場で、ローターは防水機能の役目を解かれ、セルテートは回転レスポンスの向上と感度を高める事に専念できるようになりました。エアローターは、ダイワが誇るマグシールドというテクノロジーと一対となってセルテートを更なる飛躍へと導き、十分な剛性を保持するだけでなく、更なる回転性能の向上をはかりました。その結果、ダイワは歴代最軽量のローターを生み出したのです。
③新発想ドラグシステム
もともとドラグとは、糸切れ防止を役割とする補助装置ですが、近年のライトライン化によりパワフルなロッドで魚とやりとりする事が難しくなりました。ドラグを締めフッキングし、急激な走りにドラグを緩める・・・そんなドラグへの要求にダイワが出した答えがATD。ダイワのセルテートに搭載されたATDは、糸切れ防止を役割とする発想から誕生したドラグシステムではなく、特殊グリスの作用により、魚の引きに追従しながら滑らかに効き続けるため、魚に余計な抵抗を与えず、過度に暴れさせることがないため、魚の体力を早期に奪い取ることが可能になりアングラーに主導権をもたらすダイワの新発想ドラグシステムなのです。
④メタルボディのセルテート
ダイワのスピニングリールの上位機種のなかで唯一スーパーメタル(アルミニウム合金)を採用していたメタルボディを持つセルテートは、今回のモデルチェンジにおいても、安心と信頼のスーパーメタル採用のスーパーメタルボディを継続し高剛性・高耐性というセルテートのアイデンティティを守りました。
⑤HDモデル登場
今回のモデルチェンジでダイワは、セルテートの3500番、4000番にHD(ヘビーデューティー)モデルを投入しました。HDモデルは不意の大物にもたじろがずに向きあえるパワーを秘め、セルテートの可能性を広げ、パワフルな釣りを約束します。ダイワのセルテートというスピニングリールのパワーポテンシャルを、さらに高めているのは、HDモデルにのみ採用されたモノコックボディ構造と言えます。モノコックボディとは、ボディとボディカバーで構成する従来の構造を廃止し、ボディ単体にギヤーを埋め込む新構造です。強度と気密性を同時に高めることに成功した完全非対称にデザインされたまったく新しい形状はスピニングリールの常識を覆し、新たな時代の訪れを感じさせる仕上がりとなりました。
いかがだったでしょうか?
糸を放出し巻き取るだけが目的だったリールと呼ばれるタックルが生まれてから数十年、気がついてみると最新技術を駆使するテクノロジーの集合体となっていました。そのテクノロジーは宇宙工学を応用するまで至り、今回、紹介したダイワのセルテートも数年前には想像も出来なかったスピニングリールに仕上がりました。