陸っぱりのカリスマ。カナモこと金森隆志氏が立ち上げたレイドジャパン。そのレイドジャパンからダッジに継ぐ2作目のトップウォータープラグとして発売されたブルタンク。ダッジ同様に人気は凄まじく入手困難なブルタンクですが、その実力はいかに?
レイドジャパン「ブルタンク」を7項目で徹底解剖
レイドジャパン2作目のトップウォータープラグ ブルタンク。どんなパーツが使われているのか?どのように使えばいいのか?どのようなシチュエーションで威力を発揮するのか?これらについて解説してみたいと思います。
①見た目
ブルタンクとはいかにもごつい感じのするネーミングですが、その名の通り見た目はごついです。レイドジャパンのルアーと言えば見た目の美しさが特徴ですが、このブルタンクについては少し違います。上半身、特に顔の部分はレイドジャパンの他のルアー同様のイケメンなのですが、下半身は…、太い!「ブル」というネーミングがぴったりの体型です。ひとことで言えば圧倒的な存在感をもったルアー。今までのレイドジャパンのルアーとは印象は違いますが、しっかりと主張している点はさすがレイドジャパン、という感じのするルアーです。
②巨大なカップ
ボディも巨大なブルタンクですが、頭の部分に付いたカップもまたデカい!この大きなカップが水を受けてポコポコという音を発してバスを誘います。また、後ほど解説する首振りアクションが可能なのもこの巨大なカップのおかげです。カップの材質は剛性のある厚めのアルミを使用。ヘビーカバーやゴミが絡んでも簡単には変形しないようになっており、レイドジャパンのこだわりが詰まったパーツです。
③テールブレード
ブルタンクのパーツの中で更にレイドジャパンがこだわったのがテールブレードです。その素材には楽器のシンバルにも使われるのと同じ青銅を使用。このあたりは、レゲエをこよなく愛するカナモ率いるレイドジャパンならではという感じがします。この青銅製のブレードがバスのバイトを誘う最高の音を奏でるのです。さらには、このテールブレードは音色が変わるのを避けるため、通常なされるメッキ処理が施されていません。そのため、使用するうちにブレードが変色するのですが、見た目よりも音を重視するというレイドジャパンのこだわりはここにも表れています。
④首振りアクション
先程ご紹介した巨大なカップは、効果的な首振りアクションを可能にしました。具体的な使い方は、ブルタンクをバスが潜んでいそうなカバーの際にキャストします。そしてラインスラックを弾くような感じでブルタンクをあまり動かさないようにロッドを操作すれば、少ない移動距離で首振りを繰り返します。しかも首振りの度にテールブレードがガチャガチャと音をたてるので、それを聞いて興奮したバスがたまらずブルタンクに襲いかかってくる、てな具合です。
⑤ただ巻きもOK
カバーの近辺では首振りアクションが効果的なブルタンクですが、オープンウォーターでも威力を発揮します。ここでの使い方は実に簡単で、ロッドを水平よりやや上向きに構えてただ巻きするだけです。真っ直ぐに引くだけでブルタンク自慢の巨大なカップが水を捉え、腰を振りながらポコポコと軽快なサウンドを発して広範囲のバスにアピールします。もちろん、テールブレードの奏でる金属的なサウンドもバスを引き寄せます。
⑥タフな状況にも対応
大きなボディと巨大なカップ、そしてテールブレードを備えたブルタンクはタフなコンディションでも威力を発揮するルアーです。大雨の後の濁りのある状況や、風が強く水面が波立っているような場合、通常のルアーだとバスはその存在に気づいてくれません。このような状況でもブルタンクの大きなシルエット、カップとテールブレードから発せられる音はバスにその存在を大きくアピールすることができます。
⑦狙うは一発大物
ブルタンクに喰ってくるバスはほとんどが50up。レイドジャパンのルアーでナンバー1のデカバスキラーです。ただし、打率は決し高くないので、中小型のバスしかいないポイントでは喰ってきません。どうしても大きいバスが釣りたい!そのような場面で威力を発揮するルアーなのです。
いかがだったでしょうか?
見た目はレイドジャパンのルアーらしからぬブルタンクですが、その大きなボディにはやはりレイドジャパンのこだわりが詰まったレイドジャパンらしいルアーなのです。このルアーを使う時は、レイドジャパンがこだわった音を楽しむつもりで、まるで楽器を演奏するように操ってみてください。