ユニークな顔のイメージに対して、味の良い白身がおいしいハゼ。ハゼは、小ぶりな体に栄養がたくさん詰まっていて、骨ごと食べるレシピだと、カルシウムもたっぷり摂ることができます。定番のレシピは、味付けにいろいろと変化をつけてみます。ハゼの栄養をおいしく摂るには、どんなレシピがあるでしょう?
小さな体に栄養たっぷり、ハゼのレシピ
ハゼは淡泊ですが、とても味の良い白身魚です。身もしっかりしていて、クセがないのが特徴で、いろいろなレシピに応用できます。ヘルシーで、カルシウム、ビタミン、ミネラルが豊富なので、おいしく栄養を摂ることのできる簡単なレシピをご紹介します。
①ハゼ 3種の唐揚げレシピ
ハゼを塩、にんにく、カレー味の3種類で揚げるレシピです。
【材料】頭と内臓を取った小さめのハゼ適量、にんにく、ショウガ、酒、しょう油、塩、カレー粉、片栗粉です。
【作り方】ハゼに軽く塩をふります。ポリ袋を3つ用意し、一つに片栗粉と塩(片栗粉大さじ2に対し塩小さじ半分が基本)を入れよく混ぜます。二つ目のポリ袋には、しょう油と酒(ハゼの量に合わせて1:1に)と、すり下ろしたにんにくとショウガを混ぜます。最後のポリ袋には、片栗粉とカレー粉(片栗粉大さじ2に対しカレー粉小さじ半分が基本)を入れよく混ぜます。それぞれのポリ袋に、軽く水分を取ったハゼを同じくらいずつ入れて混ぜます。二つめのポリ袋にも、片栗粉を加え混ぜます。それぞれを170℃の油で揚げます。じっくり揚げると、骨までおいしく食べられるレシピです。
②ハゼと大葉の天ぷら
大葉がハゼをさわやかに引き立てる天ぷらのレシピです。
【材料】頭と内臓を取って開き、背骨を取った中くらいのハゼ適量と、ハゼと同じ枚数の大葉、天ぷら粉です。
【作り方】ハゼに軽く塩をふり、身の部分に大葉をのせて天ぷらの衣をつけ、180℃の油でからっと揚げます。ハゼの食感や風味を大切にしたいので、揚げすぎないようにしましょう。せっかくの天ぷらなので、イモ、ピーマン、なすなど冷蔵庫にある野菜もお好みで使いましょう。天つゆだけでなく、塩や抹茶をつけて食べてもおいしいレシピです。
③ハゼの柳川風
ハゼを玉子でとじた柳川風のレシピです。
【材料】2人分で、中くらいのハゼ8匹、ごぼう1/2本、長ネギ1/2本、玉子2個、A(出し汁2カップ、醤油大さじ2、みりん大さじ2)です。
【作り方】ごぼうを笹掻きにして水にさらします。ハゼは3枚に下ろし(小さなハゼの場合は、頭と内臓を取るだけでいいです)、軽く塩をふります。鍋にAを入れ、ごぼうとハゼを加えて煮込みます。火が通ったら、溶いた玉子を回しかけ、斜め薄切りにした長ネギを加え蓋をして20数えて完成です。もしあれば、三つ葉を散らすと彩りがきれいです。このレシピは、温かいご飯の上にのせてハゼの柳川丼としても楽しめます。
④ハゼの南蛮漬けのレシピ
飽きずにパクパク、ハゼをたくさん食べられる定番のレシピです。
【材料】頭と内臓を取った小さめのハゼ30匹前後、玉ねぎ1個、にんじん1/3本、ピーマン1個、鷹の爪、A(酢大さじ6、砂糖大さじ5、醤油大さじ5)です。
【作り方】ハゼは軽く塩をふり片栗粉をつけて、160℃程の油でじっくり揚げます。玉ねぎは薄切りに、にんじんとピーマンは千切りにします。鍋にAを熱し、玉ねぎ、にんじん、ピーマンを加え一煮立ちさせ火を止めます。あら熱が取れたら、タッパーやジップロックに移し、小口に切った鷹の爪と揚げたハゼを加えます。熱々でもおいしいですが、冷蔵庫で一晩漬けると、味がしみて更においしいです。3~5日はおいしく食べられるレシピですので、作り置いて箸休めにも向いています。
⑤ハゼのかき揚げ丼
サクサクのハゼのかき揚げと甘辛いタレで作る、丼ごはんのレシピです。
【材料】2人分で、頭と内臓を取った小さいハゼ10匹前後、玉ねぎ1個、にんじん1/4本、天ぷら粉100g、水150cc、A(出汁50cc、酒大さじ2、砂糖大さじ2、醤油大さじ2、みりん大さじ2)です。
【作り方】玉ねぎは薄切り、にんじんは千切りにします。ボウルに天ぷら粉と水を混ぜ、かき揚げの材料を半量入れ、お玉でタネを油に入れます。もう半量も同様にします。その間に、鍋にAを一煮立ちさせます。かき揚げは、片面がカリッとしたら裏返して、両面をカリッと揚げます。丼にご飯とかき揚げを用意し、上からタレをたっぷりかけます。かき揚げは、ほかにもいろいろな野菜を使ってもおいしくできるので、レシピをきのこやごぼうなどに、ぜひ応用してみてくださいね。
いかがだったでしょうか?
白身魚のハゼは、油を使ったレシピと相性が良く、いろいろな味付けを楽しめます。小さいハゼは、油でじっくり揚げて骨まで食べられますので、カルシウムをたっぷり摂ることができます。干して保存しお正月料理のレシピやダシに使ったり、じっくりと煮込んで甘露煮にしたりと、一手間をかけて保存食とすることもできて、様々なレシピに活用できます。