アジやイワシなどベイトを丸飲みにするフィッシュイーターのシーバス。巨体ゆえ強い引きとエラ洗いをさせない駆け引き、スピンテールジグなどハードルアーを用いた釣りはスポーツフィッシングとして人気が高いです。シーバスフィッシングに絶大な効果を発揮するスピンテールジグ、あなたは上手く使いこなせていますか?
シーバスを魅了するスピンテールジグ使用の6つのポイント
シーバスフィッシングで使用するスピンテールジグとは金属のボディとテールに付いたブレードが特徴でフラッシング効果と波動により誘うルアーです。また、ジグの名がつくように重さのあるルアーであり飛距離が伸び幅広い範囲を探ることができます。
①ボディよりブレード重視
シーバスフィッシングのためのスピンテールジグの購入時に限らずルアーを買うとき、同じ形のルアーでも様々なカラーがあり迷うことは誰にもあるはずです。動きやリアリティで誘うミノーやプラグ系ならまだしも、スピンテールジグはブレードの出す波動、音、光により誘うことが多いタイプですのでブレードカラーを重視してください。スピンテールジグのブレードの主流はゴールドとシルバーであり、前者は水が濁っているときのシーバスに、後者は水が澄んでいるときのシーバスに効果があります。
②ボディはベイトによりにけり
シーバスに対するスピンテールジグのボディとブレードのアピール率はおよそ3:7くらい、ブレード重視とは言いつつボディにもちょっとは気を配りましょう。フィールドにいるベイトに似たボディカラーのスピンテールジグはシーバスを刺激します。アジやイワシカラーはどこでも使えます、河口などの汽水域のシーバスを攻める場合はアユカラーをお勧めします。
③ウェイトは2タイプ
スピンテールジグを含むジグ系統のルアーは飛距離とアピールの度合は反比例します。重いウェイトは遠くのシーバスを狙えますがスピンテールジグの水中での動きはイマイチです。逆に軽いウェイトでは飛距離が出ない代わりにスピンテールジグは水の抵抗を受けよく動きます。15gと30gの2タイプあればミドルレンジのシーバスもロングレンジのシーバスにも対応できるので準備しておきましょう。
④フックは2箇所以上
スピンテールジグのフックはボディとブレード2箇所のものと、ボディだけ1箇所のものとが市販されています。先にも述べましたがブレードによってアピールするスピンテールジグへのシーバスのバイトの多くは当然ブレードに集中します。あたりがあり、強いあわせを入れてすっぽ抜ける時は、シーバスがブレードに食いついてるときです。フックが増えるとスピンテールジグの根がかりによるロストは増しますが少ないバイトをものにするために積極的に使ってください。
⑤アクションはシンプル
スピンテールジグは水流を受けブレードが回転するのでアクションの大半は巻きながら行います、このとき巻くスピードに変化をつけると良いでしょう。活性が低くシーバスがスピンテールジグにバイトしてこないときは、巻くのを止めユラユラと沈下させるストップアンドフォールが効果的です。フォールの途中にシーバスのガツンとした当たりがあることもしばしばです。
⑥全ての層にアタック
天気、水温、潮流と様々な環境下ではシーバスがどの層にいるかは分かりません。シーバスのバイトがないからといってスピンテールジグをこまめにチェンジするのではなく、粘り強く表層から底まで小刻みに深度を変えてアタックしてみてください。また、これは初心者にありがちですが近くまでルスピンテールジグが来たことを確認して水上にずっぽ抜いたり、雑に巻き取る人がいます。シーバスがスピンテールジグを追ってきている可能性があるので足もとに来るまで諦めずに意識してください、もったいないですよ。
⑦フォールカウントを上手く使う
スピンテールジグが着水するとその重みにより水底へ沈下します。スピンテールジグの形状や潮流にもよりますが、一般的に30gであれば0.9m/s,15gであれば0.6m/sの沈下速度があります。スピンテールジグの着水後の時間を計測することで、あらゆる層のシーバスにアタックできます。初めてのフィールドで、底の層にアタックする場合は根がかりによる高価なスピンテールジグのロストを防ぐため、予めフックなしのジグを投げ底の形状を確認することも大切です。
いかがだったでしょうか?
初心者から中級者向けに前半では多種多様なフィールドとエリアに対応できるスピンテールジグの選び方、後半では実際に目で確認できないスピンテールジグをいかにあやつりシーバスを誘うかなどの実戦でのポイントを紹介しました。みなさんも紹介したポイントを活かしてスピンテールジグを使いこなしシーバスフィッシングを楽しんでください。