シイラは日本ではあまりなじみのないお魚です。しかし、レシピ次第ではとても美味しくなります。今回は食べやすいシイラのレシピを5品ご用意いたしました。どんなレシピがあるのかを知ってシイラを美味しく調理してみませんか?
夏においしいシイラのレシピ5品
シイラの旬は6~9月の夏です。シイラは脂肪が少なく、肉厚なので食べ応えがあります。見た目は怖いですがレシピは他のお魚と変わりません。また、卵も食べられるので、ちょっと珍しいレシピもご用意いたしました。
①シイラの捌き方
まず、ウロコをとります。シイラのうろこは細かいので、金たわしでしっかり洗うように擦ります。次に頭をおとします。胸ビレの後ろに刃を入れ、包丁を持っている逆の手で包丁の背を叩いて断ち切ります。一気におとそうとせずに、反対側からも同じようにして頭を取り除きます。腹に刃を入れ、内臓を出します。このときに卵があればとっておきます。腹の中をきれいに流水で洗います。3枚に下ろします。腹から刃を入れて中骨まで切ります。次に背のほうから中骨までを切ります。尾をつかんで残った中骨と身を切り離します。これで1枚できました。反対側も同じようにします。3枚に下ろせたら腹の所の骨を包丁でそぎ落とします。手で触り、骨が残っていればピンセットで抜いておきます。後はレシピによって切り分けます。レシピによっては皮をとる場合があります。身と皮の間に刃を入れ、皮を引っ張りながら削ぎ切ります。
②シイラのムニエルレモンソースがけ
【材料2人分】シイラ 7センチ幅に切ったもの 2枚 小麦粉 100グラム サワークリーム 大さじ4 バター 30グラム サラダ油 大さじ 2
【調味料】塩コショウ 少々 レモン汁 小さじ1 マヨネーズ 大さじ 3
【作り方】シイラの切り身に塩コショウを振りかけます。水気を拭きとり、小麦粉をまぶします。フライパンにバターとサラダ油を入れて中火にかけます。バターが溶けたら小麦粉をまぶしたシイラを入れて焼きます。途中焦げないように裏返してください。焼いている間にレモン汁、マヨネーズ、サワークリームをよく混ぜてソースをつくります。シイラの表面に焼き色がついたら皿に盛り、ソースをかけて出来上がりです。レモンソースもシイラもさっぱりしていて夏らしいレシピです。ソースは混ぜるだけの簡単なレシピなのですぐにできます。
③シイラのハーブピカタ
【材料2人分】シイラ 4分の1枚 卵 1つ 小麦粉 200グラム バジルの葉(生) 4枚 パセリ(生) 10グラム パルメザンチーズ 大さじ3 オリーブオイル 大さじ 4
【調味料】塩コショウ 少々 白ワイン 大さじ3
【作り方】シイラは皮をとり、一口大に切って白ワインを振りかけて少し置きます。水気を切り、塩コショウをしておきます。パセリとバジルをみじん切りにします。パルメザンチーズと合わせて、シイラにまぶし、その上から小麦粉、溶き卵の順でまぶします。フライパンにオリーブオイルをひき、中火にかけます。温まったらシイラをいれ、表面の卵がきれいに焼けたら皿に盛って出来上がりです。混ぜて焼くだけの簡単なレシピです。ハーブの香りとふっくらしたシイラがよくあいます。このレシピのハーブ以外にもローズマリーやタイムを使っても楽しめます。
④シイラのフライタルタル添え
【材料2人分】シイラ 7センチ幅に切ったもの 小麦粉100グラム 卵 2つ 生パン粉 150グラム 揚げ油 300グラム ラッキョウの酢漬け 5つ きゅうり 4分の1本
【調味料】マヨネーズ 大さじ 5 レモン汁 小さじ2分の1 塩コショウ 少々
【作り方】タルタルソースをつくります。卵1つを固めにゆででみじん切りにします。ラッキョウ、きゅうりもみじん切りにしてマヨネーズ、レモン汁と合わせます。塩コショウで味を調えておきます。塩コショウを振ったシイラに小麦粉、溶き卵、生パン粉の順でまぶします。180度に温めた油で10分ほど揚げてきれいなきつね色になったら油を切ります。皿に盛り、シイラにタルタルソースをかけて出来上がりです。タルタルソースの簡単なレシピなので他の料理にも使えます。レシピにはラッキョウを使っていますが、ピクルスでもできます。
⑤シイラのたたき
【材料2人分】シイラ 4分の1枚 おろしにんにく 1かけ おろしショウガ 大さじ2 すりゴマ 大さじ 2 水菜 2束 大葉 3枚 オリーブオイル 大さじ 3
【調味料】ポン酢 大さじ 3
【作り方】皮をとったシイラをにんにく、ショウガ、オリーブオイルと一緒にビニール袋に入れて30分程おきます。フライパンを温め、袋の中身をいれます。強火で表面の色が変わるまで焼き、とりだします。水菜は5センチ幅に切り、大葉は千切りにします。皿に水菜をひき、食べやすい大きさに切ったシイラを並べ、上に大葉とポン酢をかけます。すりゴマを振りかけて出来上がりです。新鮮なシイラを使ったレシピです。刺身では食べにくいという方も食べやすくなっているレシピです。
⑥シイラの卵の甘煮
【材料2人分】シイラの卵 2分の1匹分 ショウガ 50グラム
【調味料】塩5グラム しょうゆ 100cc みりん 80cc 酒 30cc
【作り方】塩に水300ccを入れて塩水をつくります。シイラの卵を塩水につけておきます。その間に鍋に調味料と千切りにしたショウガをいれ、温めます。ふつふつしたらシイラの卵をいれ、弱火で煮ます。10分程煮て取り出します。食べやすい大きさに輪切りにして皿に盛り付け、鍋に残った煮汁とショウガをのせて出来上がりです。シイラの卵を使った珍しいレシピです。卵が手に入ったらこのレシピで作ってみてください。
いかがだったでしょうか?
シイラの身は肉厚で淡白です。脂が少ないので傷みやすいです。新鮮なうちはたたきなどのレシピにして、そのあとはフライなどの火を通すレシピにしましょう。とても大きなお魚なので下ろすのは大変かもしれませんが、丁寧にやればきれいにできるので挑戦してみてください。