普段は大物を狙ってばかりのアングラーにも子供の頃に池や川で小物釣りを楽しんだ記憶があるはず・・・テナガエビは、そんな頃の記憶を呼び覚ます癒しの釣りと言えます。そして釣って楽しく食べて美味しいターゲットがテナガエビです。では、テナガエビの釣りを楽しむには、どんな準備が必要なのでしょうか?
テナガエビ釣りを楽しむために必要な準備
テナガエビは、非常に簡単な道具立てで狙える癒しの釣りですが、いくつかのポイントを押さえた準備が必要です。普段、居酒屋でビールのアテになっている川エビの唐揚げは、殆どがテナガエビ・・・ここでは癒しの釣りと味覚を楽しむ為の準備を解説します。
①釣り竿
テナガエビは、テトラやゴロタ石等、足下の障害物周りがポイントになるため、長い釣り竿は不要です。小物釣り用の1.5~2メートルか2.4~3.6メートル程度の長さのものが取り回しがよく便利でしょう。
②道糸
テナガエビの釣りに使う糸については神経質になる必要はありませんが、0.6~1.0号のナイロン製が最適です。テナガエビは障害物が多いポイントを狙う釣りのため、1.0号が安心かもしれません。
③ウキ
テナガエビの釣りに使う道具は全て小ぶりなものになりますが、ウキも5号程度の玉ウキがアタリも取りやすく最適です。小さな棒ウキでも問題はありません。
④オモリ
テナガエビはエサを捕えると巣穴に戻って捕食しようとするため、テナガエビの釣りでは噛み潰しオモリではなく、違和感を軽減できる中通しオモリを使いましょう。ポイントにもよりますが、0.2号~0.3号程度のものを数種類用意すれば良いでしょう。
⑤釣りバリ
テナガエビの釣り仕掛けに使用する針はタナゴ針の1号がよいでしょう。ハリスは0.3号が最適です。ただ、テナガエビの口は複雑で針が外しにくいため、釣り上げたテナガエビが弱らないようにヘラブナ用のスレ針を使い素早く針を外すようにする場合もあります。ハリスの長さは根がかりを軽減するために20cm以下にしましょう。
⑥ハリス止め
一般的なテナガエビの釣り仕掛けでは、道糸とハリスの接続は、ハリス止めを使います。ハリス切れの場合も取り替えが簡単です。
⑦釣りエサ
テナガエビは攻撃性が強く雑食性ですが、特に動物性の釣りエサが良いでしょう。小魚などが主食となっておりますが、釣りエサとしては入手しやすい「赤虫」「ミミズ」を使うことが一般的です。雑食性であるテナガエビは、カニカマや冷凍エビなどでも釣りエサの代用になります。大きさはいずれの場合も5mm程度の大きさにしましょう。餌を長くつけると餌だけ取られて針掛かりしません。
いかがだったでしょうか?
初夏から秋口の繁殖の時期に浅場の岸沿いで釣り人たりを癒してくれるテナガエビは、子供から大人まで誰でもが簡単に楽しめる釣りと言えます。大掛かりなタックルを使わずブラっと楽しむテナガエビは、色々な釣りがあるなかでも童心に戻って釣りの原点を思い出させてくれます。