テナガエビを釣り上げるために特殊なタックルなどは必要ありません。しかし、テナガエビを釣るためには幾つかのポイントがあります。癒しの釣りであるテナガエビを釣り上げ、普段、居酒屋でしか食べることがないテナガエビの唐揚げを自分で釣り上げて、食卓に並べて楽しんでみませんか?
テナガエビを釣りあげるために必要なポイント
大物釣りとはひと味もふた味も違うテナガエビ釣りは、ストレスばかりの社会から子供の頃に夢中になった小物釣りの世界に引き戻してくれます。難しいテクニックなどは無用です。ほんの少し工夫すればテナガエビ釣りが更に楽しくなります。
①テナガエビの釣り場
テナガエビは、河川の流れのゆるい下流域や湖沼などに広く分布しており5月になると脱皮を終え、産卵のため浅場に乗っ込んできます。ハゼ釣りなどが出来る河川であれば間違いなくテナガエビは生息しており、テトラポットやゴロタ石等、障害物がある浅場が絶好の釣り場となります。
②テナガエビのポイント選び
先にも書きましたが、テトラポットや捨て石の周りなど障害物の底近くがテナガエビの絶好のポイントなります。こんな浅いところにっ・・・って思ってしまうようなポイントも狙ってみましょう。捨て石の影からハサミを伸ばすテナガエビの姿が見られるかも知れません。
③エサの交換について
アカムシなどを釣りエサに使用した時は体液が抜けて、白っぽくなったら交換しましょう。よく釣れている時は、多少体液が抜けたアカムシで何匹も釣る事ができますが食いが悪いと感じたら、マメに交換してみましょう。テナガエビ釣りでも普段の釣りと同じようにマメにエサを交換しましょう。
④テナガエビのアタリ
仕掛けを投入するとウキがモゾモゾ動いたり、スーッと横に移動します。魚の様にビシッ!と瞬間的に合わせる必要はありません。テナガエビはハサミでエサと掴んで、口に運んで食べるので、20秒程度そのままにします。「1と2と3と4と・・・」、この様に「と」を入れながら数えると、バラツキ無くカウントしやすくなります。
⑤テナガエビの取り込み
20数えたら、釣り針は口の中にありますので、そーっと竿を上げテンションを掛けます。テナガエビが掛っていると、クンクンと引きながら抵抗します。この抵抗で針が口に掛かりますので、そのままゆっくり抜き上げます。(イメージは向う合わせ)
大型のテナガエビの場合は、そーっと上げた時に障害物にしがみついて抵抗しますので、そこから引きはがす感じでエビを抜き上げましょう。
⑥テナガエビの針を外し方
テナガエビを水中から釣り上げると暴れます。動かなくなったら背中側からそっと掴みましょう。テナガエビは暴れている時に掴むと腕がポロリと簡単に取れてしまいますので、扱いには十分注意します。釣りあげたテナガエビの口の周りを注意深く観察し、針の位置を確認して、ヒゲをかき分けながら毛抜きで慎重に針を外します。くれぐれも口の周りやヒゲを傷付けない様に注意して下さい。
その他のポイント
場所によっては潮の満ち引きでポイントが干上がったりするところもあるので、テナガエビ釣りに行く際には、潮時表でよく確認してから行くようにしましょう。
いかがだったでしょうか?
難しいテクニックなどは必要がないテナガエビ釣りは、何故か大人たちを夢中にさせる魅力があります。凄い引きを楽しめるわけでもないのに、大人の釣り人を子供にさせてしまします。子どもたちにとってテナガエビは、格好のターゲットなのです。是非、テナガエビ釣りを体験して子供の頃を思い出して下さい。