タナゴ釣りは、誰でも手軽に楽しめるゲームフィッシングです。とはいえ、多少のテクニックを知っていた方が、より楽しめるのは確かです。いったいどのようなテクニックを使えば、タナゴ釣りをより楽しむことができるのでしょうか?
タナゴ釣りのテクニック六箇条
一口にタナゴ釣りと言っても、季節や場所によって、釣り方は多少変わってきます。たくさん釣ろうと思えば、仕掛けにも工夫が必要になります。以下では、知っておいた方がよいタナゴ釣りのテクニックを、6つ紹介します。
①タナの合わせ方
タナゴ釣りで最も重要なのは、タナ合わせです。水深が1m未満のポイントでは、底から水深の1/3くらいに針がくるように合わせます。水深が1mを超えるポイントでは、水深の半分の深さに合わせます。あとは、アタリがあるまでウキ下を徐々に伸ばしていきます。冬場は、底から10~20cmのあたりにタナを合わせます。ただし冬場のタナゴ釣りは、初心者には難しいです。
②餌のつけ方
タナゴ釣りでよく使われるエサは、黄身練りやグルテン、赤虫です。黄身練りやグルテンの場合は、針先にちょっとつける感じでOKです。たくさんつける必要はありません。赤虫を使う場合は、1匹を針に通し刺しします。針からはみ出した部分は切り落とします。
③アタリの取り方
タナゴのアタリはとても繊細です。大きめのタナゴはウキの動きを見ればわかりますが、小さめのタナゴだとウキを見ているだけではわかりません。そこで活躍するのがシモリです。シモリの動きを見て、アタリを取るのです。 ウキの下に付けたシモリがツンと真横に引っ張られたときは、タナゴのアタリです。ウキが真上に突き上げられたり、チョンチョンとした反応があったりしたときは、モツゴやフナ、モロコの可能性が高いです。
④釣り場探し
〔タナゴの活性が高い春から秋にかけては〕小川や用水路が絶好のポイントになります。自然護岸が理想ですが、コンクリート護岸でも底に砂が溜まっていれば、タナゴがいる可能性があります。深みや橋のたもと、流れの淀みなどによくいます。使用する竿は90~180cmがいいでしょう。
〔湖沼の場合、活性の高い春から秋にかけては〕オオタナゴやカネヒラといった大型のタナゴが釣れます。水門や流入河川の河口周辺、ゴロタ石や水草のあるところ、消波ブロックの中やその周囲が狙い目です。基本的には180cmの竿で対応できますが、場所によっては240cm以上の竿が必要なこともあります。
〔秋の終わりから冬にかけて〕タナゴはワンドや溜まりや船のドックなどに集まって越冬します。使用する竿は90cm~150cmくらいの短めのものを使います。冬場のタナゴは活性が低いので、初心者にはなかなか釣れません。でも上級者になると、短時間で100匹以上ものタナゴを釣り上げてしまいます。
⑤長い竿はウキ釣り
180cm以上の長い竿を使うポイントでは、ウキ釣りが向いています。ウキが少し水面に出る程度にオモリを調整し、タナを合わせるとよいでしょう。タナゴのタナは変動しやすいので、釣れなくなった時はこまめにウキ下の長さを変えると、釣果をのばしやすいです。
⑥短い竿はシモリ釣り
150cm以下の短い竿を使うポイントでは、シモリ釣りが向いています。オモリを調整して、ウキがゆっくりとシモる(沈んでいく)ようにします。アタリが出るタナまでウキが沈んだら、またウキを水面近くまで上げます。これが誘いとなり、より多くの釣果が期待できます。
いかがだったでしょうか?
これからタナゴ釣りを始めようと思っている人は、この六箇条をぜひ頭に入れておいてください。あとは、竿と仕掛けを持ってフィールドに出かけましょう。タナゴとの素敵な出会いが待っているはずです。