タナゴ釣りの一番の魅力は、タナゴの美しさにあります。しかし、微細なアタリや小気味よい引きもまた、タナゴ釣りの醍醐味です。そのために、タナゴ釣りの仕掛けにはとても繊細な工夫が凝らされています。では一体、タナゴ釣りの仕掛けにはどのような道具が使われているのでしょうか?
タナゴ釣りの仕掛けに必要な8つの道具☆
タナゴ釣りの仕掛けに使われている道具は、竿、道糸、針、ウキ、シモリ、オモリ、針、ハリス止めの8つです。タナゴ釣りをよくご存じない方のために、以下ではそれぞれの道具について概説します。
①竿
タナゴ釣りでよく使われるのは、150~180cmの延べ竿です。小川や用水路などで使うのにちょうどいい長さです。もっとも、ポイントによっては、短い竿(90cm以下、写真参照)や、長い竿(240cm以上)の方がいいこともあります。高価な専用竿を使えば繊細なあたりや引きを味わえますが、安い渓流竿でもタナゴ釣りは楽しめます。
②道糸
タナゴ釣りの仕掛けで使用する道糸は、0.3~0.4号が一般的です。実際に手にしてみると、驚くほど細いです。細い糸に慣れないうちは0.6号や0.8号でも構いませんが、細い糸の方が小さなアタリを取りやすいです。道糸の長さは、竿の長さよりやや短めに調節するとよいでしょう。
③ウキ
タナゴ仕掛けでは、「小物ウキ」や「たなごウキ」と呼ばれる、極小サイズのウキを使用します。道糸にゴム管を通し、そこにウキを突き刺して使います。ウキには、道糸を通すタイプと通さないタイプの2つがありますが、どちらを選んでも構いません。
④シモリ
シモリは、ウキでは感じることのできない微小なあたりを目で確認するための道具で、タナゴ釣り独特の仕掛けです。ウキのすぐ下につけます。
⑤オモリ
タナゴ仕掛けでは、薄手の板オモリを切って使います。道糸に巻いた重りを少しずつカットして、浮きが少し水面に出る程度に調整します。
⑥針
タナゴ仕掛けで使用するのは、返りがついていないスレ針です。サイズはとても小さく、1号以下のものが使われます。針の種類にはいろいろありますが、どれを選んでも構いません。購入するにあたっては、ハリスがついているものをお勧めします。タナゴ釣りの針はとにかく小さいので、自分でハリスを結ぶのはとても難しいです。
⑦ハリス止め
ハリスを引っ掛けるための小道具で、道糸の先端につけて使います。
⑧エサ
タナゴ釣りに使う餌として最もポピュラーなのは黄身練りです。黄身練りとは、卵の黄身に市販の小麦粉を混ぜて、耳たぶ程度の柔らかさに練ったものです。これを針先にちょっと付けるのです。100円ショップで売っているシリンジに入れて使うといいでしょう。この他、赤虫やグルテンもよく使われます。
いかがだったでしょうか?
タナゴ釣りの仕掛けに必要な道具を見てきましたが、どれもみな小さいので、仕掛けを一から作るのはとても大変です。でも皆さん、ご安心を。大手釣具店やネット通販では、すでにできあがったタナゴ仕掛けが売られています。これさえあれば、初心者でも手軽にタナゴ釣りを楽しめる、というわけです。