オニカサゴはカサゴの中でも大型の魚になります。見た目もカサゴに近いですが、名前だけ見ると怖そうな名前に聞こえます。今回はオニカサゴを釣るための準備をご紹介したいと思います。どのような準備が必要なのでしょうか?
オニカサゴは超高級魚!
オニカサゴは水深の深いところにも生息しています。そこにいるオニカサゴを狙うには、感度の良いロッドや電動リールが必要となります。超高級魚ですが、ヒレなどに毒があるため触るときには注意が必要です。
①オニカサゴの生態
オニカサゴの生息域は国内では、千葉・新潟県以南~鹿児島、伊豆諸島の沿岸域とされています。最大50cm程度になる海水魚です。また、生息環境としては岩礁帯・サンゴ域とその周囲の砂地で、基本的に隠れ場所があるところに生息しています。水深は数メートルから、100m以上と広範囲になります。とても美味しい高級魚で、お刺身や鍋料理にすると最高です。そんなオニカサゴですが、一番注意しないといけないのは毒です。背ビレや尻ビレ・エラなど、先が刺さりそうな刺は全てキッチンバサミやニッパー等で切ってください。これを行わないでうっかり触って刺されると手が腫れてしまいます。
②毒の処置について
毒の強さについては説明しましたが、万が一刺されてしまった場合の応急処置です。刺されたら直ぐに、刺された箇所を綺麗な水で洗います。この時に毒を絞り出す感じで行うとよいでしょう。釣り場なら、お湯を持ってきていればラッキーです。オニカサゴの毒はタンパク質と言われており、50℃程度の熱いお湯で患部を温めると毒が固まります。その後、直ぐに病院に行きましょう。洗うところもお湯もない方は、直ぐに病院へ行きましょう。とにかくオニカサゴは迂闊に触らないことが大切です。
③竿について
オニカサゴ釣りは、水深の深いところを攻めるので、重りが100~200号を使用できる物がよいでしょう。長さは2m前後で、軽く先調子が底立ちを取りやすいので適しています。8:2調子または7:3調子が良いでしょう。がまかつ、ダイワ、シマノでそれぞれオニカサゴ釣りに対応している竿があります。がまかつ製では、ライブラです。M-195かMH-180がライトオニカサゴ用ということで、軽めの重りを用いた釣りに対応しています。次にダイワです。ダイワがオニカサゴ用に設定しているのは、ディープゾーン73です。150-205か、200-205という品番がよいでしょう。最後にシマノです。シマノがオニカサゴ用としているのは、ライトゲームBBです。その中のTYPE82H190という品番がこれにあたります。
④リール
次にリールですが、電動リールがいいです。水深が深いと、巻き上げることだけで疲れてしまいます。電動リールがあると手返しが早く、疲れにくいです。シマノがオニカサゴ用に設定しているのは、フォースマスター4000です。これはPE6号でも500m巻けるラインキャパがあります。
⑤糸
また、リールに巻く糸についてですが、PE6号程度を300m準備すれば問題ないと思います。ダイワだとメガセンサー12ブレイドや棚センサーブライト+Si等になります。シマノだと、パワープロボートゲームやマスターシップ船等でしょう。ラインは他にも沢山メーカーがありますので、安い物でも構いません。
⑥餌について
次にオニカサゴの餌についてです。代表的な餌はサバやサンマ・イカの切り身、キビナゴ等です。新鮮な物が手に入れば短冊状にして持っていくとよいでしょう。塩漬けにしたものは餌持ちが良くなります。遊漁船にお願いする場合は、船頭さんが準備されていることもあるので、あらかじめ問い合せておきましょう。
⑦仕掛け
水深が深いところにいるオニカサゴを釣る場合は、てんびん仕掛けが必要になります。50cm程度の大きめの片天秤にハリス6号~7号。針はムツ針の18号を2~3本付けます。がまかつ等からオニカサゴ専用の仕掛けが販売されていますので、それを使用すると楽です。オニカサゴ専用仕掛けセットには、夜行玉やフロート、バケ針仕様など色々ありますので状況によって変えると釣果アップにつながるでしょう。また根掛かりも考え、仕掛けは何組か用意しておきましょう。
⑧その他道具
オニカサゴを釣ったあとは毒のヒレを切ると安全です。ニッパー、キッチンバサミ等ヒレを切る道具を準備しましょう。魚つかみは大きめで、オニカサゴをしっかり挟めるものが良いです。切ったヒレにも毒がありますので、切ったヒレは新聞紙等に包んで刺さらないように注意しましょう。帰ってから切る方も捨てる時に注意してください。
いかがだったでしょうか?
オニカサゴを釣るための準備を説明させていただきました。根周りを攻める釣りですので、ロッド選びが重要でしょう。釣具屋さんとよく相談して購入しましょう。数はたくさん釣れませんが見た目と違いとても美味しい魚なので、是非オニカサゴ釣りにチャレンジしてみてください。