アオリイカを陸っぱりやボートから狙うエギングにおいて、アオリイカの生態を知ることは、時期による釣り方の違いを理解するうえで非常に重要なポイントになります。敵を知り己を知れば何とやら・・・ここではアオリイカの生態を理解し、アオリイカを狙う時期の違いによる自分自身の釣り方を見直してみませんか?
アオリイカの生態を知り釣れる時期と釣り方を考える
手軽に楽しめるエギングは、女性アングラーの方々にも人気の釣りとなっておりますが、アオリイカの生態を知ることで、時期の違いによるポイントや釣り方も変わるはずです。もっともっとアオリイカに近づいてワンランク上のエギンガーを目指しましょう。
①アオリイカの産卵時期
アオリイカの産卵時期は、多くの生物の産卵行動と同様で初春から晩春の頃、4月から6月が産卵の時期となります。水温が15度以上になると深場から浅場に移動を始め、産卵に適した藻場に集まってきます。
②アオリイカの寿命は
アオリイカの寿命は1年と言われております。海水温の変化によって若干のズレが生じる場合もあるようですが、基本的には「年魚」と呼ばれ浅瀬の藻場に卵を束で生みつけ一生を終えます。
③水温に敏感なアオリイカ
アオリイカは非常に低水温が苦手な生き物です。16度くらいからが活動可能水温と言われておりますが、14度くらいから動きが鈍くなり13~12度になると生存不可能となり死滅するといわれております。
④初春~晩春のアオリイカ
産卵のために浅場に近づいてきた大型アオリイカを狙える時期です。潮通しのより浅場で茎のしっかりした海藻が育っているポイントを狙って見ましょう。ただし産卵前のアオリイカはメス1匹に対して、オスが数匹ついているため、メスを釣ってしまうとオスのアオリイカは別のメスを探して移動してしまいます。メスのアオリイカを釣り上げた後、釣れなくなったときはポイント移動した方が良いでしょう。
⑤初夏~初秋のアオリイカ
アオリイカの卵は役30日前後で孵化します。この時期に釣れるアオリイカは小型が多いのが特徴ですが、稀に産卵せずに大型と化したアオリイカが釣れることもあります。あまり小さなアオリイカが釣れた時は、大きく育ってから楽しませてくれるようにリリースしましょう。
⑥初秋~初冬のアオリイカ
エギンガーにとってアオリイカの数釣りが楽しめるベストシーズンと呼べる時期です。エギング入門者でも成長期を迎えた活性の高いアオリイカは釣りやすく、また数釣りも期待出来ます。小型から中型アオリイカがメインとなりますが使用するエギは、アオリイカの成長に合わせ3~3.5号程度にサイズアップしていく時期となります。
⑦冬場のアオリイカ
海水温が低下するにつれアオリイカは水温の安定した深場に移動していきます。一般的なエギンガーにとってはシーズンオフの時期となりますが、ヘビーアングラーは暖かい海水域まで足を伸ばしアオリイカを追い求めます。
⑧楽しいサイトフィッシング
エギングのベストシーズンと言える秋には、泳ぐアオリイカの目の前にエギを泳がせる釣り方「サイトフィッシング」が楽しめます。エギの動かし方の勉強にもなり非常に楽しい釣り方です。他の魚では殆ど味わえない釣り方でありエギングならではの楽しみと言えます。
いかがだったでしょうか?
アオリイカの生態を簡単にまとめてみましたが、新しい発見はあったでしょうか?食べて美味しく釣って楽しいアオリイカの生態を知る事で釣り方や時期によるポイント、エギの選び方も違ってきます。エギングと言う手軽な釣り方でアオリイカを狙うには、アオリイカのことを良く知ることが大切なのです。