アオリイカといえば、秋が最も釣果をあげやすい季節ですが、プレッシャーが高くて散々粘ってボウズで帰ってきた、なんてことありませんか?ここではアオリイカ釣りの釣果アップのための基礎的な道具選びから、実践的なポイントの探し方をご紹介します。これを読んで今週末にでも早速アオリイカ釣りに出かけてみませんか?
釣果アップ塾「アオリイカ釣り7つのポイント」
数釣りでもサイズでも釣果を期待できる秋のアオリイカですが、いくつかのポイントを掴んでおくだけで、更なる釣果アップを達成できます。ここではエギングの際の7つのポイントについて、紹介していきます。
①ロッドの硬さ
エギング用ロッドを持っていればベストですが、シーバス用のロッドを兼用されている方も見かけます。シーバス用のロッドは、穂先が柔らかめのものが多く、エギをうまくアクションさせることが難しい上に、藻に絡まってばかりで釣果が伸びません。アオリイカは海藻につくことが多いので、釣果をあげるためには海藻まわりを攻めるのが有効ですが、ある程度硬めのロッドを使ってロッドで藻を弾く(切る)ことで藻に絡まったエギを簡単に外すことができるのです。少し硬いかな、と感じる程度のロッドを使ってみてください。
②偏光グラスの威力
デイゲームで偏光グラスをせずにアオリイカを狙うのは、釣果ゼロを期待するようなものです。偏光グラスを使ってアオリイカを探すだけではなく、むしろ藻の生え方をチェックしたり、隠れ岩などを探したり、エギの動きを見ることに使います。また、混み合った釣り場ではルアーや仕掛けが飛んでくるような危険があるので、偏光グラスは必ず携行することをお薦めします。
③PEラインのススメ
ナイロンやフロロのラインでも釣れないことはありませんが、PEラインには明らかに体感できるメリットがあります。それが次の4点です。【強度・細さ・飛距離・感度】。PEラインは他のラインと比べて圧倒的に強く、ラインブレイクを心配することなく、岩陰に潜むアオリイカを狙うことができ、釣果アップが期待できます。強度があるということは、それだけ細いラインを使えるということになります。細いラインを使うことで潮や風の影響を小さくでき、目のいいアオリイカに無用なプレッシャーをかけずに済みます。PEラインはクセがつきにくく、真っ直線に近い形でラインがスーっと伸びていくので、驚くほど飛距離が伸びます。すぐに移動を繰り返すアオリイカを探すのには少しでも飛距離を稼ぐ必要があります。ラインの選択も釣果に結びつく大切なことなのです。
④堤防でよく見逃すポイント
アオリイカを堤防で狙う場合、先端を目指してしまいがちですが、見逃しがちなポイントが堤防の根元です。堤防の先端は潮の流れがよく、タイミングがよければ大物のアオリイカを釣ることもできますが、ヒットの確率は低くなります。そこで、確実に釣果をあげたい場合、堤防の根元にいる見逃しがちなアオリイカを狙います。サイズは中型から小型のアオリイカが多いですが、小さめのエギを使って反応を確かめて、興味を示さないようであれば、早々に見切りをつけて別のイカにアプローチしましょう。 秋はアオリイカの数も多く、浅瀬で見つけることができるので、手返しよく探っていくことが釣果を伸ばす一つのコツです。
⑤磯でのエギングは足元から
磯でアオリイカを釣りに行くときに、第一投目をいきなり遠投せず、足元から探っていくことで釣果を伸ばすことができます。地形にもよりますが、磯で足元から水深があるような所の場合、すぐ手前にアオリイカがいることが多々あります。これらをサイトフィッシングで釣っていくのが釣果をもたらす一つのパターンです。まず、目で見えるアオリイカを確認して、その深さを把握しておきます。それからちょい投げでルアーを送り込みます。テンションをかけてフォールさせていくとやや手前に進みながらフォールしてしまうので、フリーな状態で落とし込むのがベストなポイントに入れるコツです。この釣りで抜群の釣果をもたらすのが、背中にもアイがついているエギです。背中側についているアイにラインを結ぶことで、タテのアクションではなくてヨコ方向のアクションでの釣りが可能になります。ピックアップする寸前でもアオリイカが食ってくることがあるので、最後まで気を抜かずによくエギを見ていることが釣果を伸ばす肝です。
⑥もうひと呼吸のポーズ
アオリイカは他のイカに比べてそれほど素早く泳ぐことができないので、ポーズやフォールの時間が短いと喰いつくことができません。周りの人を見て、エギのカラーやサイズのチョイスはあっているのに、自分だけ釣れていないという場合には、フォール中やポーズ中のカウントを自分が思っているよりも2カウント伸ばしてみてください。それだけでも大きく釣果は変わってきます。
⑦群れを攻める
最後に、最も簡単に釣果をあげる方法が群れを攻めることです。アオリイカは群れている場合と単独でいる場合では反応が全く違います。群れを見つけたら、あまり派手にアクションさせずにスーっとエギを引き寄せて、イカが競い合うように追ってきたらワンアクション、ポーズさせてみてください。突っ込むようにエギを抱きかかえてきます。
いかがだったでしょうか? アオリイカ釣りはまだまだ未開拓な釣りなので、色々と試すことで思わぬ釣果が得られることがあります。いつもと同じ釣り方で釣れないと思ったら、この7つのポイントを思い出して、更なる釣果アップ目指してチャレンジしてみてください。